はい、まずは相談だけといったことでも大丈夫です。メールやLINE等で気楽にご連絡いただければと思います。

ご相談いただくタイミングは、内装工事前がよろしいかと思います。店舗が許可要件を満たしておらず、再工事が必要となり、費用が余計にかかってしまうケースが稀にあるからです。

もっと早い段階でご相談いただいても大丈夫です。

可能な範囲で構いませんが、どのようなお店をやる予定なのか、店舗予定図面・写真（不動産屋や内装屋さんが作ってくれたものでOKです）、所在地、食品衛生責任者になる資格を証明する資料、住民票があれば住民票、法人であれば登記簿謄本や定款等をお見せいただきます。

なお、相談の時点で全部が必要なわけではありません。準備できているもの、予定しているものがあれば見せていただきたいというところです。

飲食店といってもさまざまなな種類があるため、どのようなお店をやるのかによります。

近年多かったのが移動販売（キッチンカー）も行うというものですが、この場合、飲食店営業（自動車）許可が必要です。

また、バーや居酒屋などにおいては基本的に深夜酒類提供飲食店営業の届出が必要です。

ガールズバーやコンカフェなどの場合、お店の内容によっては風俗営業許可が必要となるケースもあります。

飲食店の場合、収容人数30名以上の場合となります。お客様が29名しか入らなければ対象外である、ということではなく、収容人数が30名以上なので、従業員の数等も含めた人数となりますのでご注意ください。講習にも時間がかかりますのでご注意ください。

厨房設備（調理場）と衛生設備（トイレや更衣室等）が基本的な確認事項です。これは、逆を言えば優先的に工事すべきは厨房設備・衛生設備面であるということとなり、客席等は検査時に工事中であっても問題ないということとなります。内装工事業者もこのあたりは把握しているかと思いますので大丈夫だとは思いますが、開業時期が遅れないようなスケジューリングも重要です。

保健所とは内装工事前に事前相談を行い、要件を整理するところから行うことをおすすめします。

どのようなお店をやるのかによって変わってきます。

居酒屋やバー、焼き鳥屋を0時以降も行うなら届出が必要となります。

一方で、お好み焼き屋さんやラーメン屋さん、定食屋のように、通常主食と認められる食事を常に提供することが主な業態の飲食店であれば不要です。ただし、昼間は主食、夜の時間からはお酒がメインのお店となるような場合は主食を提供する業態にあたらず、深夜酒類提供飲食店の届出が必要となることがあります。なお、お酒の締めとしてお茶漬け等を提供するお店は、通常主食と認められる食事を提供するお店とはなりません。

なので、まずはどういった業態のお店なのかお知らせください。

通常主食と認められる食事とは、「社会通念上主食と認められる食事をいい、米飯類、パン類(菓子パンを除く。)、めん類、ピザパイ、お好み焼き等がこれに当たる。」とされています（参考：警察署HP）。

カウンター越しかどうかではなく、継続して特定のお客様に対して談笑・飲食の提供をするような場合は接待に該当しますので風俗営業許可が必要となることがあります。常識的な範囲で会話をする分には問題ない場合が多いかと思います。

特定少数のお客様に対し、お客様の近くに位置し、歌うことを勧奨したり、手拍子をとって褒めたりする行為は接待にあたるとし、風俗営業許可が必要となる場合があります。

一方で、お客様の近くには位置せず、不特定多数のお客様に対してカラオケをすることを勧奨することは風俗営業にはあたらないとされています。